※過去の「庭園協会ニュース」より抜粋したコラムをお届けします。
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【庭園協会ニュース77号掲載】支部だより18 北海道南支部
桃井雅彦

5月に入り、北海道も色々な植物の花が咲き始め、落葉樹の葉が開き、ようやく春らしい季節になってきましたが、今年はまだまだ気温が上がらず寒い春になっています。その様な中、今年度最初の支部の講習会として、「剪定による修景とそれに伴う高所作業の方法」をテーマとして会場を名勝指定旧岩船氏庭園内で行いました。 

ツリークライミング技術を使って高木剪定をする

日頃、庭を作りその庭を育むべき我々ですが、剪定に関して忙しさに追われ、機械的に剪定の季節の間に件数をこなしているのが現状ではないかと思い、基礎に戻って、剪定によって景色がどの様に変化するのか、また、高い樹木の剪定をする場合の方法として、とくに高所作業車等の機械の接近できない場所で安全に作業をするためには、どの様に作業を行うべきかを皆さんで実践してみました。まず皆さんで施工する前の景色を観察し、これから剪定しようとする枝を説明し、その枝を切り取ることで、どの様に景色が変化するのかを会員皆さんで、施工前と施工後の変化を見てもらい、景色を作るためには剪定した枝は残すべきなのか、切るべきなのかを、会員それぞれに考え方はありますが、何かしら考え、感じてもらえたらと思います。 佐伯さんの行動はアメリカでの 大きな組織を生む原動力となったこ とは疑いもなく、その足跡は偉大なもの、として両国の庭園関係者の記 憶の中に長く残るものと信じております。長い間ご指導を頂き有難うございました。

高所での作業は安全を最優先に神経を集中して行う

さて、高所作業のためのツリークライミングの技術を皆さんで体験してもらうために何通りかの方法を実際に体験して、10メートル程度のところまで登り、枯枝の除去等の作業を実践してみました。午前中は、ザイルを使って登ることがなかなかうまくいかず苦戦しましたが、午後からは、慣れてきてスムーズに登ることができるようになってきて、樹上での作業も慣れてきたように思われます。高所での作業は、常に危険が伴いますので、いかに安全に作業 をすることができるのかが問題となります。昔ながらの方法での作業は、考え直す必要があるのではないかと 思います。

最初は苦戦したが、徐々に慣れてきた

以上今回の講習では、1日と短い時間でしたが、今までとは違った考え方ができたのではないか と思います。今後も、庭園を創造す るための技術や知識を吸収習得するため、全国の皆さんの協力を得ながら講習会を開催し、ほかの支部の講習会にも参加しながら、研鑽に励みたいと思います。5月18日から20日まで、外山正幸氏所有の「静寂の郷」に千葉県支部の方々が来られ、外山氏を講師に茅葺きの講習会を開催されました。北海道南支部の会員も参加し、大変有意義に終了いたしました。千葉県支部の皆さん、大変お疲れ様でした。

※過去の「庭園協会ニュース」より抜粋したコラムをお届けします。
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【庭園協会ニュース76号掲載】支部だより17 埼玉県支部
「泥家から茅葺き家へ」野村 光宏


埼玉県支部では、埼玉県立いずみ高校において継続的に研修会を開いています。現在は「前々支部長(高橋良仁氏)の下、構築した泥の茶室(泥深庵)の改修を行っています。

〈五箇山相倉集落〉

  前支部長(厚沢秋成氏)の下で石の球体計画と共に泥深庵の改修が始まりました。会員自ら伐採木等を持ち寄り、チョウナがけ、原寸墨だし、臍堀り、込み栓で止める木組みの研修会を行い、躯体ができたところで一時休止としました。石の球体づくりで2年ほど休んでいましたが、昨年から再開しました。

〈躯体完成時〉

  屋根は新たなる挑戦として、茅葺きに決まりました。知識、経験、資料等が貧しく思案していたところ、役員の間で「茅葺きの家を見に行こう」という事になって、手がける準備として昨年の研修旅行(10月5日〜6日)は岐阜県の五箇山・石川県周辺の茅葺きを見学しました。作る側、使う側にたちながらの見学は勉強になりました。 

〈茅場での茅刈り研修を終えて〉

 また、(一社)日本茅葺き文化協会主催による会津大内宿での「茅刈り&茅葺き体験ワークショップ」(11月16日〜17日)に参加し、茅葺き職人と若手技能後継者の指導の下、一連の流れを体験できました。夜には懇親会に参加し異業種の方々との交流も楽しく新鮮でした。翌日には茅場へ行き、茅刈りの体験をしました。体を動かすことに慣れている我々ですが、初めてのことで苦戦しました。(一社)日本茅葺き文化協会の安藤先生も参加されており、「茅葺きする人は、茅刈りも体験した方がいい」と言われ、私たち庭師が石積みをする時、石材店に行くのではなく、まず山に入って自分の足で探すのと同じだと思いました。 

〈屋内での茅葺き研修を終えて〉

 人のすみかの原点、泥家から茅葺き家へ、建築に関わる事から庭との関係を探ることも良いと思います。  例年12月に会員の力作を持ち寄る作品発表会を開催し、2月には場所をお借りしているお礼として「泥深庵」周辺管理を手入れの研修会として行っています。

  今後の支部活動は、今まで行ってきた事に積み重なる様な研修会にしていきたいと思います。 

(評議員 埼玉県支部長)

※過去の「庭園協会ニュース」より抜粋したコラムをお届けします。
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【庭園協会ニュース75号掲載】支部だより16 鳥取県支部
「今は2名だけの支部ですが頑張っています」石亀 靖


鳥取県支部は、雪松造園(県東部)と石亀芳樹園(県中部)の2名で活動しています。  
2名とも造園関連団体である鳥取県造園建設業協会と日本造園組合連合会にも所属しており、技術研鑽を求めて共に独自の視点で研修を行っています。

〈石亀芳樹園作品〉

特に雪松造園の後継者は岡崎における石彫刻の修行を終えて帰鳥し、ますますオリジナリティ溢れる造園を体現されています。平成25年に第30回都市緑化フェアが鳥取市内で開催されました。テーマは「鳥取流緑化スタイル」で、ポール・スミザー氏監修のもと、当地に自生する植物を中心に植栽したナチュラルガーデンをメインとする従来型イベントと一線を画したフェアとなりました。2名ともそれぞれのメッセージを込めた庭園を出品しました。今後は会員を増やして庭を創る喜びを広めていきたいと思っています。

〈雪松造園作品〉

※過去の「庭園協会ニュース」より抜粋したコラムをお届けします。
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【庭園協会ニュース74号掲載】支部だより15 千葉県支部
「千葉県支部の庭園技塾について」加藤 新一郎


日本全国に展開する庭園の各地方の特色や技術を窺い知る事ができる 伝統庭園技塾は、日本庭園協会が広く門戸を広げ各地から年齢を問わず多くの熱心な庭師を引き付けて止まない、いわば目玉商品のような存在と感じています。


千葉県支部でも造園図面のかき方講習会などを通じ、庭作りの基礎、物の見方、考え方、用途など造園に係わる要素を「始めの一歩」から参加して学ぶ場として支部独自の技塾を開催しております。机上だけではなく数十トンの石材を使う本格的な造園施工を計画し、既に昨年から着工しております。日本庭園の多くの要素を取り入れ幅広い技術要素を体得できるように会員が協議して設計致しました。

〈技塾会場の一こま〉

会場、材料、道具、技術を会員が供出し合い、会員同士の技術研鑽の場として、若手育成の為に実行しています。将来は茶事に使える設えも構想に描いています。実施するにあたり、何分忙しい現役庭師のことですので他の行事と重ならないように月一回程度のペースで研修会を進めています。


主任講師は君和田健二さんで、若い頃京都で研鑽を積まれ、持って生まれた好奇心に導かれ、独立後も独自の発想と鋭い観察眼でご自分の世界観を描き続けておられます。 千葉県支部では今後もこの技塾を広くとらえ、この地だけの物とせず、言わば相撲の出稽古のように違った地域に出向き多くの支部との交流を通し、各地の技術を教えていただく場と考えています。

 
〈台杉剪定を指導する君和田健二講師〉

昨年は石川県支部の全面的なご協力を得て、兼六園でおなじみの雪吊りの講習会を開催していただき ました。 この紙面をお借りして改めて石川県支部長武部さんを初め支部の皆様方ありがとうございました。また今後は他支部に伺うだけで無く、他支部から講師を招いての講習会もできたらと構想を練っております。他支部の皆様、千葉県支部からお願いした時は快いお返事をいただけるよう宜しくお願い申し上げます。 (理事 千葉県支部長)

平成27年度 定期総会を開催いたします。
会員の皆さまはぜひ万障お繰り合わせの上、ご参加いただきたくご案内申し上げます。

ぜひ、総会・懇親会にご出席ください!

▲平成26年度 定期総会のようす

【平成27年度 定期総会】
●日時:平成27年3月18日(水)13:00〜15:30
●会場:明治神宮 文化館
東京都渋谷区代々木神園町1-1
電話:03−3379−9222   
【懇親会】
総会終了後、同会場で開かれます。ぜひご参加下さい。

●懇親会費8,000円

※なお、評議員会は午前11時より開催されます。

※過去の「庭園協会ニュース」より抜粋したコラムをお届けします。
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【庭園協会ニュース73号掲載】支部だより14 山口県支部
「大北望氏作庭庭園見学会」殿井正敏

 我が山口県支部は平成12年、常務理事(当時)の鈴木直衛氏の肝いりで設立発足致しました。私は「庭」 誌上で伝統庭園技塾等の活動に大きな関心を持っていましたから、早速、県内の庭を愛しその発展を担う仲間に呼びかけ、下関の御裳川別館において龍居竹之介副会長(当時)、鈴 木直衛常務理事(当時)にご臨席いただき設立総会を開催することができました。三宅秀俊岡山県支部長、小野登身広島県支部長(当時)も出席して下さり誠に身の引き締まる思 いで終了させたことが昨日のように思い出されます。 

大北望氏作庭庭園見学会〈大北氏の説明に耳を傾ける〉
〈大北氏の説明に耳を傾ける〉


山口県の地域性についてですが、山口市周辺と下関市周辺とに大別されますが会員もその地域で活動することが多いのです。築庭も一戸当たりの土地が比較的狭い下関地区は当然ながら小庭が多く、石も樹木も小振りで雑木も多く植栽します。周南、山口、防府地区は敷地も広く、大木や大岩を多く使用する庭が目立ちます。最近はご存知の方も多いかと思いますが山口市の坂本氏が日本庭園のテレビチャンピオンになり大活躍をしています。 

大北望氏作庭庭園見学会〈生野丹波石による層積み〉
〈生野丹波石による層積み〉


今年度の研修旅行は姫路を中心に広範囲に活躍されている大北望氏の作庭した庭園を見学することが目的で13名の参加でした。(山口会員9名、他2名、愛媛1名、広島1名) 大北氏の人生観、宇宙観、自然観を拝聴しながらの見学は意義深く心に響く2日間でした。大北氏にはご多忙の中、貴重な時間を割いて最後までお付き合い頂きました。大変ありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。 

大北望氏作庭庭園見学会〈あずきミュージアムの池庭〉
〈あずきミュージアムの池庭〉


設立時の会員数からは10名減少してしまったことは残念でなりませんが、今後は会員が興味を持ち実利にも添えるような企画を立て、研修会、講習会等を開催することが私に課せられた使命だと思っています。私を支えてくれる副支部長の岡野氏、幹事の笹尾氏、会計の畑間氏の3人は 非常に優秀で今後の支部活動の原動力になってくれるものと頼りにしています。他支部の会員の皆さん、山口に是非いらして下さい。

大北望氏作庭庭園見学会〈三木美術館前で、大北望氏と見学会に参加した仲間達〉
〈三木美術館前で、大北望氏と見学会に参加した仲間達〉


【終了しました】13名の参加者がありました。ありがとうございました。参加者希望者多数のため、次回平成27年11月ごろに開催の予定です。(3/20追記)

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愛知県支部からのお知らせです。 

愛知県支部では、3月7日(土),8日(日)の二日間、第6回目となる「石積み講座」を開催いたします。基礎編、中級編とし基本の石積みと実際を学ぶ講座となります。

毎回好評の講座ですので、ぜひお早めにお申し込み下さい。 
(第2回 石積み講座 作業のようす)

 ◎愛知県支部 主催
第6回 石積み講座(基礎編/中級編)
―基本の石積みと実際を学ぶ― 

石積み初心者から経験者まで技量に応じた研修内容を準備しています。

●日時:平成27年3月7日(土)〜8日(日) 雨天決行(大雨等順延)
●会場:(株)おしゃ楽 常滑資材センター
愛知県常滑市金山字西石田51
 
●講師:鈴木庭苑・鈴木富幸/小泉植物園・小泉吉永/
    K,sガーデン・兼子博行/梅村庭苑・梅村龍太郎 
●内容: 
【1日目】
11:00 受付開始 
12:30 講座開始 座学(石積みの理論を学ぶ)実演講義
15:00 基本作法を応用し石積み開始 ※受講者は技量に応じ1.8mスパン、高さ0.4〜1.2mを積んで頂きます。 石種は「木曽石」「幡豆石」「カナダ産バサルト(小端積み)」の3種類で希望の石を選んで頂き石種に合った積み方を学びます。
日没後 宿泊施設に移動
夜   夕飯とミーティング/復習と翌日の予習、その他庭談義
【2日目】
8:00 石積みの実践
17:00 石積み終了、皆で講評、解散 

●参加費:35,000円(テキスト代、宿泊費、初日夕食・2日目朝食・昼食代含みます)
●定員:14名
●締切日:2月22日(日)※定員になり次第、締め切らせていただきます。
●申込み・問合せ:
(株)おしゃ楽安城本社石積み講座事務局
TEL 0566-73-6881
担当 田中理恵 

※服装、道具、集合場所、宿泊地などの詳細は、お申し込み後に連絡いたします。

(第2回 石積み講座 作業のようす)

(第2回 石積み講座 参加者の皆さん)

ウェブサイトのリニューアルに伴い、Facebookページも新しくなりました。
誠にお手数ですが、今後は新しいFacebookページにて更新を行いますのでフォロー(いいね)をお願いいたします。

https://www.facebook.com/nitteikyou/

 (一社)日本庭園協会公式サイトをリニューアルいたしました。
今後、さらに充実をはかっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

→【一般社団法人日本庭園協会】公式サイト


当協会の定期刊行物「庭園協会ニュース」第78号を11月30日に発行しました。

  


主な内容:巻頭言「緑を大切に」鈴木悦子/第6回庭園技術連続基礎講座の報告/鑑賞研究部連続講座「日本の庭を知る」龍居竹之介/庭園見学会「本多静六記念館とさいたまの記念館群を訪れる」/支部活動報告/支部だより19 静岡県支部/他(8P)


庭園協会ニュースは日本庭園協会公式サイトより、PDFで67号〜最新号までの全文がお読みいただけます。

日本庭園協会公式サイト【庭園協会ニュース】バックナンバーはこちら


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